テフロンから卒業して「窒化鉄の鉄フライパン」を買ってみた話|サバも餃子も意外とうまくいった

トラモンドがフライパンで魚を焼いているイラスト クッキング

これまで長年、テフロン加工のフライパンを使ってきました。確かに使い始めは焦げ付きにくく便利なのですが、どうしても摩耗してしまい、数年に一度は買い替えることに。そのたびに「まだ使えるかな?もうダメかな?」と考えるのも、正直ちょっと面倒でした。

そんな時に、思い切って鉄のフライパンを購入することに。鉄といえば「くっつく」「手入れが大変」「重い」というイメージを持っていたのですが、実際に使ってみると意外にも扱いやすく、料理の幅も広がる予感がしました。

この記事では、なぜ鉄フライパンを選んだのか、実際に使ってみてどう感じたのか、そして鉄の中でも「窒化鉄」という種類の特徴についても触れながら、フライパン選びに迷っている方に役立つ情報をお伝えします。


鉄フライパンの魅力(調べたこと+使ってみて感じたこと)

今回、初めて鉄フライパンを使うにあたって、購入前にいろいろ調べてみました。すると、テフロンにはない魅力がいくつも見えてきました。

  • 長く使える耐久性
    テフロンのように表面コーティングの剥がれを気にしなくてよく、きちんと手入れをすれば長く使い続けられる、という声が多いです。実際に「一生モノ」という表現もよく見かけました。
  • 蓄熱性が高く、温度が下がりにくい
    「鉄は熱伝導率が高い」と言われがちですが、厳密にはアルミや銅ほどではありません。ただし厚みと重さがあることで熱が安定しやすく、食材投入時にも温度が下がりにくいため、焼きムラが出にくく、香ばしい焼き色がつきやすい——これは実際に使ってみて強く感じた点です。
  • 使い込むほど“育つ”
    油がなじむことで、徐々に食材がくっつきにくくなると言われています。実際、数回使ううちに「最初より扱いやすいかも」と体感しました。
  • 鉄分補給は“+α程度”
    調理によって食材に鉄分が移ることがあるそうですが、酸味・調理時間・鍋の状態で溶出量が変わるとのこと。健康効果は過度に期待せず、あくまで“+α”くらいに捉えるのが現実的だと思います。

窒化鉄とは?(調べて分かったことの共有)

今回購入したフライパンは、ただの鉄ではなく「窒化鉄」という特殊な処理が施されたタイプでした。調べてみると、この「窒化(ちっか)」とは鉄の表面に窒素を浸透させて硬化させる表面処理のことで、もともとは工業製品や精密機械の部品にも使われている技術だそうです。

この処理によって、鉄はサビに強く、摩耗しにくい性質を持つとのこと。通常の鉄フライパンはサビ対策に気を使うイメージがありますが、窒化鉄は比較的サビにくく、手入れも楽になるそうです。さらに、表面が非常に硬くなるため、傷がつきにくいというメリットもあるとのこと。金属ヘラが使えるモデルも多いらしいですが、各メーカーの取扱説明書に従うのが安心です。

要するに、窒化鉄のフライパンは

  • 鉄本来の良さ(蓄熱・使い込むほど油なじみが増す)
  • サビにくさ・耐摩耗性・扱いやすさ

この両方を備えた「いいとこ取り」だそうです。


実際に使ってみた感想(サバと餃子で試した)

サバの塩焼き

魚は皮がフライパンに張り付きやすく、正直不安でした。しっかり予熱して表面を薄く油でなじませ、皮目から置いてしばらく触らずに焼いてみたところ、皮がパリッと仕上がり、ほとんどくっつかずにきれいに返せました。鉄の蓄熱で温度が落ちにくく、焼き色が決まりやすいのを実感。

餃子(なぜ難しい?どう焼けた?)

餃子が難しい理由は、(1) 皮の付着、(2) 焼き色のコントロール、(3) 蒸しの加減(湯量・フタのタイミング・仕上げの水分飛ばし)の3点だと思っています。鉄フライパンで試したところ、

  1. 予熱 → 油 → 餃子投入で焼き目をつける
  2. 水または熱湯を注いで一気に蒸す
  3. 水分が飛んだら油を少量回してカリッと仕上げ

という流れで、底はカリッ、中はジューシーに。皮の付着も最小限で、お店っぽい焼き上がりになりました。

テフロンと比べて「気を使う」点

  • 予熱と油なじみが必須:鉄はしっかり熱してから料理スタート。ここを省くとくっつきやすいです。
  • 後片付けの流れ:日常はお湯+ブラシ(またはタワシ)で汚れを落とし、火にかけて水分を飛ばし、薄く油を塗って収納。ひどい汚れのときだけ中性洗剤 → しっかり乾燥 → 軽く油ならしが無難。
  • 重量:片手であおる動作は少しコツがいります。最初はフライパンを振るよりヘラで返す意識のほうが安全でした。

購入した鉄フライパン(窒化鉄)の紹介

今回選んだのは、Amazonで購入した 窒化鉄フライパン です。

決め手は、

  • 窒化処理でサビ・傷に強いとされていること
  • 家庭で使いやすいサイズ感
  • シンプルで飽きのこないデザイン

実際に手にしてみると、重さはそれなりにあるものの持ちやすく、普段使いに十分。余計なコーティングがないぶん、「寿命」を気にせず育てていけるのが気楽で、長く付き合える道具という印象です。


まとめ

テフロンから鉄フライパンに切り替えてみて、「扱いにくい」という先入観は良い意味で崩れました。確かに、予熱や油なじみ、後片付けの流れなど気を使う場面はありますが、その分だけ香ばしい焼き色、温度の安定、料理の楽しさが返ってきます。とくに窒化鉄タイプは、サビにくく扱いやすいとされるので、初めての鉄としても始めやすい選択肢だと感じました。

フライパンは毎日の相棒。だからこそ、長く使えて育てられる一枚を選ぶ価値は大いにあると思います。サバや餃子がうまく焼けたときの達成感、ぜひ味わってみてください。

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